おっぱいトラブル!恐怖の乳口炎・乳腺詰まりを自力で解消!
乳口炎、乳腺詰まり、乳腺炎など母乳にはトラブルがつきものですよね。
今回は乳口炎、乳腺詰まり
について、自分の体験から、その症状と対処法、予防法を紹介したいと思います。
乳口炎の症状と対処法
乳口炎の症状
乳首がめちゃくちゃ痛い。
触れるだけでも鋭く痛み、授乳時にはそれこそ目をギュッと瞑るような鋭い痛みが走る。
母乳育児を始めて2週間と少し。母乳育児にまだ慣れていない時だったのでので、授乳時に乳首が痛むのはある程度覚悟していたが、ある時からどう考えても今までとは違った痛みが走るようになった。授乳時はもちろん、授乳していなくても片方の乳首がひどく痛む。手で触ってみると右側の乳首が異様に硬くなっているようだった。
母乳初心者の私は、最初『これが乳腺炎か!』と早とちりしかけたが、どうも特徴が違うらしい。ネットで散々調べた結果、これは乳腺炎ではなく、乳口炎らしいという結果にたどり着いた。
乳口炎とは・・・
母乳の通り道である乳管の先端(乳管口)に小さな白い塊(白斑)ができた状態、炎症を起こした状態。
授乳姿勢が悪かったりすると、乳頭に余計な負担がかかって母乳の成分が乳腺に詰まってしまい、炎症を起こす。
私の場合は慣れない添い乳をしたのがよくなったようだ。
添い乳は便利だし楽なのでついついしてしまっていたが、その後の乳腺詰まりで助産院にお世話になった際、添い乳はやめた方が良いと指導された。
無理ない体制で添い乳できるほど、私は胸が大きくなかったようだ(涙)
さて、私の場合、乳口炎の白斑を肉眼で見つけることはできなかった。けれど、確かに乳首の中でもある一箇所で激痛を感じたので、おそらくそこに白斑ができていたのだと思う。
シャワーを浴びながら乳首とにらめっこし、白斑を探したが見つけられず、変にいじったことでかえって激痛になってしまった。
乳首の痛みはひどくなると喉の奥まで響いてくることを知って驚いた。
乳口炎の対処法
乳口炎には、正直これと言った対処法がなかった。逆にいうと、放置していても治るものらしい。
ランシノーやピアバーユなどの乳頭保護クリームを塗って乳首の皮膚のケアをしつつ、とにかく痛すぎて授乳が苦痛だったので、右側の授乳はもっぱら手動の搾乳機を使った。
痛みも搾乳機なら耐えられた。
3日くらい搾乳機を使って、4日目になると、痛みの中に痒みが混じるようになった。
痛痒いという感じだ。
以降、鋭い痛みを感じることはなくなっていった。授乳中にも痛みを感じることが減って行き、いつの間にか治っていた。
激痛だった時には、あまりの痛みに4日後の通院(たまたま産婦人科の通院予定があった)を待てる気がせず、救急で先生に診てもらいたいとまで思ったが、いざ通院の日になってみると痛みは7割方なくなっていた。
一応先生には激痛があったことを報告したが、胸を確認後、今後も馬油などでケアするようにとのアドバイスのみで薬なども処方されなかった。以後、本格的に授乳に慣れて乳頭が柔らかくなるまでクリームを塗り続けることで再発は防止できた。
乳腺詰まりの症状と対処法
乳腺詰まりの症状
さて、乳腺詰まりである。
乳腺詰まりは乳口炎のように鋭い痛みではないので、気づきにくい時がある。
私が気づいたのは母乳を飲ませても娘がすぐ泣いたから。
なかなか飲み終わらない。飲んだ後も機嫌がよくならない。
そういうときは母乳が十分出ていない場合が多い。
母乳が作られていないときは感覚的にわかるものだけれど、乳腺詰まりの場合は、母乳はちゃんと作られているので、満足しない娘をみて『はて?』となる。
何度か授乳タイミングがくるうちに、乳房の一部が硬くなっていることに気づく。
その部分だけ、母乳の出口が閉まっているので母乳が出ることができないので、大きなしこりのようになってしまっているのだ。母乳の出口は複数あるので気づくのに遅れてしまうことが多い。
詰まっていない出口に繋がる乳腺は授乳後空っぽになってふにゃふにゃになるが、出口が詰まっている乳腺は授乳が終わってもふにゃふにゃにならず張ったまま。
時間が経つと次々母乳が作られるので乳腺が圧迫されていき、だんだん痛みがで始める。授乳するにも、赤ちゃんも母乳が出ないのでなかなか進まない。しまいには泣き始めてしまうこともある。
この乳腺詰まりの解消法はいくつかある。
私が試してきたものを紹介しようと思う。
対処法1 授乳角度を変える
赤ちゃんを反対持ちにしたり、床に置いて上下逆さまから吸ってもらったりする。角度を変えることで急に詰まりが取れて母乳が溢れ出す場合がある。
対処法2 オリーブオイルマッサージ
乳腺の詰まりが乳首の表面に近い時に有効。
オリーブオイルをつけて、とにかく乳首をつまんだり、痛みがあるところを中心に皮膚を溶かすつもりでマッサージ。どこかのタイミングで詰まりが溶けたら母乳がピューっと飛び出して楽になる。(マッサージは20分以上しないこと。炎症になる恐れがある)
対処法3 助産院でのマッサージ
母乳マッサージをしている助産院で乳腺詰まりを解消してもらえる。
予算は20分で4〜5000千円が相場。赤ちゃんも連れて行くことができる。
私は近所に桶谷式の助産院があったのでそこに駆け込んだ。
そこでは、上半身を脱いで横になり、お湯で暖められた暖かいタオルを使って乳房のマッサージを行う。乳房部分のマッサージは気持ち良かったが、詰まりを取る作業(乳首部分)はめちゃくちゃ痛かった。詰まりが取れたあとも全体をマッサージしてもらえて余分な母乳を出してもらえる。ちなみにここでの領収書は医療費控除の対象になるとのことだった。
対処法4 牛蒡子茶(ごぼうしちゃ)
ごぼう茶ではないので注意!ごぼうではなくごぼうの種。漢方薬局に売っているお茶である。
母乳用のハーブティーより効果があるということで乳腺詰まりでお世話になった助産院で勧められた。飲むと乳腺が開くとのこと。
<作り方>
- 1日分10~~25gの牛蒡子を土瓶又は小鍋に入れ、600CCの水を加える。
- 弱火またはとろ火にかけ、水量が半分の300CCになるまで30~~40分程煮詰める。
- 茶こしで牛蒡子を取り除き、煎じた液を1日3回に分けて(100CCずつ)食前の30分~~1時間前などの空腹時に服用する。
- 残った煎じ液は、冷蔵庫に入れて保存。(1日分以上の作り置きはできない)
普通のお茶として飲むことも可能だが、作り方が面倒な上、めちゃくちゃまずいのであまりオススメはできない。最初はあまりの不味さにびっくりしてしまうかもしれない。
効果について。ある時、助産院でも取れない乳腺詰まりが発生し、午前中に激闘20分して解消できず、夕方に再度きて欲しいと言われた時があった。その際このごぼうし茶を10g手渡され、上記の作り方で飲んでくるように言われた。まさにわらにもすがる思いでしっかり飲んで夕方再度助産院で治療を受けたところ、開始5分くらいで詰まりが取れてしまった。助産師の方も『やっぱりごぼうし茶効果あるね!』と喜んでいた。
私は漢方薬局でごぼうしを購入し、詰まりかけた時はせっせと作って飲むようにしている。
漢方薬局では150gで1500円ほどしたが、アマゾンではかなり安く売っているようだ。楽天では見つけられなかった。
対処法5 自力で角栓を絞り出す
最後に私が自力で乳腺詰まりを解消している方法を紹介する。
痛みを伴う場合があるのであまりおすすめしないが、私はしょっちゅう詰まるのでこの方法を多用している。
まず張ってしまった胸をどうにかしたい時。
乳腺詰まりは出口が完全にふさがっていない場合も多く、詰まっている乳腺からも母乳がにじみ出ているため、取るべき角栓が見えづらいことがある。
そういう場合はお風呂に入ってひたすら絞り続けることである程度胸の張りを抑え、痛みを解消することができる。 体が温まって角栓も溶け出してくれたらそれで解消できる場合もある。
上記で解決しない場合、角栓がどこにあるかわからない場合は、以下の方法を試してみて欲しい。
乳輪から乳首を指で引っ張ってびよーんと伸ばす。
2、3cmくらいまで伸ばしたら、伸ばした箇所をもう一方の手の指で押しつぶすようにつまみ、小さな粒のような感触がないか確かめる。
通常乳首を引っ張った箇所を指で押しつぶそうとしても痛みは感じないはずだが、角栓がその中にある場合は痛みを感じる。
もし粒のようなものがある感じがしたら、その粒を出口(乳首の先端)の方へ押し上げる。押し上げる作業は痛みを伴うので、その箇所だけつまんだり、なんとかその粒を潰そうと試みて欲しい。いずれ粒は小さくなってくる(or乳首の先に押し上げられてくる)。
粒の感覚が乳首の先端あたりまできたら乳首の先端を凝視する。
白っぽい粒がどこかの出口から顔を出していると思う。そのまま絞り出せれば良いが難しそうだったら針などを使って取り出す。(乳首の先端は傷がつきやすいのでご注意)
プチッという音がして母乳が飛び出してきたら成功だ。
もし乳首の途中や乳首の先端に粒が見つからず、押しても痛みがない時はもっと奥の方に角栓があるのかもしれない。そういう時は乳房の硬くなっている部分を外側から内側に向けて押し流すようにし、粒を先端に運ぶように頑張ってみてください。
最後に
乳腺詰まりのトラブルは経験上、
- 授乳姿勢の悪さ
- 水分不足
- 疲れ(睡眠不足)
- 冷え
が関係しているようです。
夜中の授乳もある中でなかなか予防するのは難しいけれど、水分不足については自分の心がけ次第なので、なるべく多くの水分を飲むよう意識してみてください。
授乳初期は、授乳したそばから喉が渇いてくるのでしっかり水分補給できていたのに、慣れてくると喉も乾かなくなり、水分補給を忘れてしまうということがあります。
リスクと思えることを無くしていくことで、なるべく乳腺トラブルを回避していきたいものです。お互い、母乳育児頑張りましょうね!
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