奨学金を親の生活費にあてている学生さんへ
自分のブログの趣旨と違う内容なので書こうか迷ったのですが、人生でこの先苦労する若者が一人でも減って欲しいので書くことにしました。
奨学金を親の生活費に当てている学生さんへ
管理を親にまかせにしないで!
学費以上の奨学金を借りて親の生活費に充てている方、もしくは親に口座を預けており親が奨学金を管理している方、
絶対にやめてください!!
奨学金を親の生活費にあててはいけません。
奨学金の口座はご自身で管理してください。
親が渡してくれない、親が学費より多く借りろと言う・・・
負けたらダメです!
奨学金の返済負担は想像以上です!
学校を卒業したら親とは即、別家計です。
あなたはあなたの人生を自分で歩んでいきます。
自分で稼ぎ、自分で生活していきます。
奨学金は、人生において間違いなく重い重い負担になります。
もしかしたら学生アルバイトで働いた時間分お給料をもらえていることで、『社会人になったらもっと自由なお金が増える』と思っている方がいるかもしれません。
全く違います。
月の固定給与額が今のアルバイト代より高く見えても、社会人は給与として額面通りのお金が振り込まれる訳ではありません。
社会人になったら年金、健康保険料、住民税といった社会保険料(税金)で何万円ものお金が毎月必ずかかります。
収入が増えればその分税金も上がります。
学生アルバイトに毛が生えたくらいの給料からでも税金は容赦なく引かれていきます。
ちなみに私は事務職で収入は多くないですが、それでも社会保険料で5万円以上毎月引かれています。
私の夫は総合職で私より給与が高いですが、社会保険料は10万円以上引かれています。
2馬力で働いていても2人の収入から毎月約20万以上が税金として引かれていくのです。
年金、健康保険などの社会保険料は年々高くなっており、これからもどんどん上がり続けます。
実家を出るのであれば家賃・水道代・光熱費・食費・携帯代を自分で払っていかなければいけません。
未来を過信しないで!
学校を卒業しても就職できるかわかりません。
お給料をもらえるようになっても収入は親の世代ほど簡単に上がっていきません。
入社した職場で何年も働けるかわかりません。
3人に1人は3年以内に離職します。
3年以内の離職で最初の職場より条件の良い就職先が見つかるとは限りません。
まだ先のこと、未確定なことに依り頼まないことです。
社会人になったら大企業に入社でき、順調に昇給できると思わないことです。
社会人になったらたくさんのボーナスが出るものだと思わないことです。
もしかしたらそうなるのかもしれません。
でも今は先のことは誰にもわからないのです。
自分がいつまでも若く健康でいくらでも無理がきくと思わないことです。
奨学金は20代の間だけ返すものではなく、長ければ40代まで返し続けます。
未来の自分の生活、自分の人生は自分で守ってください!
親を過信しないで!
やむを得ない事情で親の生活費に充てた場合も、あなたは将来必ず負担に思うことになります。
奨学金は利子が低いからと親に言われても、真に受けてはいけません。
有利子であれば20年の返済期間のうちに利子は何十万にもなります。
親に後から代わりに返済するからと言われても信じてはいけません。
親が返済するのであれば初めから親が借金すればいいのです。
たとえば将来結婚する時、あなたが奨学金を持って結婚することがになったら相手の親はいい顔をしません。
特に女性は結婚・出産で仕事を休む可能性があるので相手の親はますますいい顔をしません。
結婚相手にも奨学金がある場合は、2人の返済額で家計が圧迫されます。
たとえ将来、病気・妊娠・失業などで収入を失っても奨学金の返済は続きます。
そしてその可能性は誰にでもあります。
もし奨学金を学費のみ、もしくはあなた自身の生活費として使ったと言うのなら、納得できるでしょう。
そのお金を消費したのは紛れもなくあなた自身だからです。
その奨学金は、義務教育以上の教育を望んだあなた自身が、将来の自分に投資する形で借りたものだからです。
頑張って、学費以上の価値を発揮してください。
私はこの記事では、学費以下の奨学金や一人暮らしの生活費のための奨学金については言っていません。(こういう方は、ご両親が決して楽ではない家計の中から、義務教育以上の学費・生活費を負担してくれていることに感謝すべきです。)
あくまで学費以上の高額な奨学金を、親のために借りている人のために書いています。
特に親に言いくるめれて、本人が仕組みを理解していない・納得していない状態で名義貸しのようなことをさせられている人のために書いています。
奨学金を借りていてそれを生活費に当てている親は、たいてい子供に感謝しません。
本当は子供が親にお金を渡していることに他ならないのですが、育英会がお金を直接口座に振り込んでくるので、親は子供のお金であることを忘れてしまうのです。
また、実際目の前の子供はまだ働き出してもいないので感謝する気にもならないのでしょう。
子供手当と同じように月々親に勝手に給付されるものだとあっさりと自分のものにしてしまいます。
絶対に阻止してください。
返済が始まれば毎月あなたの口座から勝手に数万円引き落とされていきます。
返済が滞ったらあなたに催促の電話・手紙が届き、あなただけがブラックリストに載せられます。
奨学金という言葉の響にごまかされないでください。
ただの借金です。
親に期待しないで!
あなたの親は返済が始まったあなたに、20年間毎月忘れず感謝してくれるでしょうか?
あなたの苦しみを理解してくれるでしょうか?
もし親が返済すると言ったなら、本当に何年も続く返済を肩代わりしてくれるでしょうか?
返済20年プランだと、あなたに子供が生まれてからも、奨学金返済が続きます。
子供の学費をためてあげたい時に親の生活費を返済していくなんて嫌でしょう。
親の生活費は親が自分で払うべきです。
親が奨学金を奪う理由として、例えば『今までの子育てにお金がかかったから』といっても聞く耳を持ってはいけません。
子供を1人前になるまで育てるのは生んだ親の義務です。
子供は好きで生まれたわけじゃないけれど、親は好きで生んでいるのです。
繰り返しになりますが、将来奨学金はあなた名義の借金です。
いくら『親のために』『親が使った』と嘆いても誰も聞いてくれません。
返済はあなたの義務です。
きっと親の生活に余裕が出たら親が返済してくれる、と期待しないことです。
子供の奨学金を使わないと生活できない収入レベルの親です。
どんどん年も取り、親自身が病気になることもあります。
未来の親にも期待しないでください。
奨学金は必要額ギリギリで!
家を買いたい、車を買いたいとローンを組むときに奨学金はマイナスになります。
結婚もそうです。
結婚相手は理解してくれても、相手の親は理解してくれないかもしれません。
『親が使った』と正直に言おうものなら、どんな親だ!となってしまい余計マイナス印象を与えます。
奨学金はなるべくギリギリ学費分だけ借りてください。
学業がいっぱいいっぱいでバイトもできない状態であれば、ご自身の生活費分までなら自分でも納得できると思うので良いと思いますが、そうでなく、親に言われるまま実家の家計のために借りるのはストップです。
とても有り難い奨学金制度ではありますが、一方で社会を知らない未成年に容赦なく借金を負わせてくるのが奨学金です。
親の言うまま、親の望むままに借りてはいけません。
下手したら『借りれるだけ借りなさい』
『有利子と無利子の2種類借りなさい』と無駄に高額要求してくる親もいるでしょう。
あなた名義のあなたの借金です。
将来のあなたの時間(お金)を使うことなのだからあなたが納得するように使ってください。
たとえ親のために一時期使うにしても、本当に心から納得していないとダメです。
『親が泣きついてくるから』『親が怒ってくるから』って奨学金を明け渡してはいけません!
目の敵にされて辛くても、出て行けと言われても、負けたらだめです。
親が強いのは今だけです。
親がとてつもなく大きな存在、怖い存在に見えるのは今だけです。
社会を知ったら親のしょぼさに愕然とします。
今負けたら20年恨むことになります。
(もちろんあなたが納得して、親にぜひ生活の足しにしてほしいと望んでいるのであれば、決して恨むこともないでしょうが。)
学生の時にも生活費を入れろと言われるなら、バイトでもなんでもして数万円の食費を入れるしかありません。
奨学金を親の生活費に回すのは絶対おすすめできません。
最後に
もし自分と同じように毒親に苦しむ学生さんがいたら・・・と思って書きました。
自分が今学生に戻れるならやり直したいことたくさんあります。
そのほとんどが親関係です。
経済的なことで、不機嫌になる親を見たくなくて奨学金を口座ごと預けました。
国立大学へ進学(自宅から登校)しましたが、学費以上の奨学金を借りていました。
親は「ちゃんと返すから」「(あなたが)結婚するときには代わりに返すから」と私を言いくるめ、まともな謝罪や感謝をすることもなく、結局一度も返しませんでした。
親の世代の感覚で「奨学金の数百万くらい社会人になったら大した額じゃない」と言われたこともあります。悔しくて涙が出たこともあります。
学生は社会を知りません。調べたってわかることは表面的なことで、実際に社会人になってみないとわからないことがほとんどです。
だから一番身近な社会人である親の言うことを必要以上にまに受けてしまうんですよね・・・。
それでも自分の意志で奨学金を使って学校へ行くのなら、本気で何かを得て卒業してくださいね!
人生で一番時間があるのは大学生時代です。
でも飛ぶように時間が過ぎていきます。
びっくりするぐらい早いです。
勉強・就活・友情・真面目な恋愛・・・意味のあることに時間を使ってくださいね。
飲み会・しょうもない出会いなど、その時はスリルがあっても結局何も残らないことには時間も金もかけないでOKです。
私ももっと学生時代を有意義に過ごすべきだったと後悔しています。
この文章を読んでくれた、私と同じ境遇のあなたが、有意義な学生生活を送られるよう祈っています。(とある30代の女性より)