愛しい子供の愛し方を考える。
子供の愛し方を考えてみようと思う。
娘が生まれてから私は子供が大好きになった。
言葉通り、生まれた瞬間から大好きになったのだ。
娘は帝王切開で生まれた。
胸から下を麻酔にかけられた状態でいつ生まれたのかも体感できない状態だった。
前々日からの陣痛で寝不足状態、麻酔直前には襲い来る痛みの波で半分パニックになっていた。その直後の麻酔。何だか全てが夢の中のように感じていた中での誕生だった。
麻酔が効いて、先生たちが私のお腹を開いていただろう時、私はあっという間にすぎた妊娠生活のことを思っていた。その時々で爆発するほど辛い気持ちになったこともあった妊娠期間。
だけど、朦朧とする意識の中で、私はただ『あぁずっと幸せだったな』と思った。
ポロポロと涙が出た。お腹の中にいる時、そんなに大事にできていなかった。
それでもずっと一緒にいてくれたんだなと気づいて、ただ泣けてきた。
娘が無事に生まれてくれて本当に嬉しかった。誰よりも大事にしようと思ったし、恋をしたように娘のことが大好きになった。そして、他の子供たちもこうやって生まれてきたんだと思うだけで、今まで何とも思っていなかった子供たちをとても愛おしく思うようになった。
本題に入りたいと思う。
こうして生まれた愛しい子供を、どうやって愛したら良いのかふと考える。
赤ちゃんは赤ちゃんのままではなくいずれ大人になっていく。
自立して自分から巣立っていってしまう。正直今から寂しい。だけど、自分が手放したくないからといって自分に依存させるのは良くない気がする。もちろん自分が依存するのも間違っているだろう。すごく難しい。
だから、今、ただ今の自分が考えていることを書いておこうと思う。
間違っているかもしれない。
ただの理想論かもしれない。
だけど自分で考えて意識していなかったら、多分、いつか娘の存在を当たり前に思ってしまうようになる。いることが当たり前で、できないところ足りないところに目を向けてしまうようになるかもしれない。だから今書いておきたいと思う。
- 私は娘のありのままを受け入れたいと思う。
- 娘に本を読んであげようと思う。
- 娘の好きになった歌を一緒に歌ってあげようと思う。
- 娘が大事にしているものを大事にしようと思う。
- 娘の努力を誰よりも認める人でありたいと思う。
- 娘が知りたいこと、興味を持ったことを探求する手伝いをしたいと思う。
- 娘が目標を立てたら一番の応援団長になってあげたいと思う。
- 娘が落ち込んでいたら、話を聞いて励ましてあげたいと思う。
- 娘がいじめられたら何としてでも娘を守る。
- できなかったことよりできたことを見つけてあげたいと思う。
- 娘に私が娘を大切に思っていることを毎日言葉で伝えてあげたいと思う。
- 毎日ギュッと抱きしめてあげたいと思う。
- 娘が今、ここに存在していることを神様に毎日感謝しようと思う。
神様ありがとうございます!
自分は娘のために大したことはできない。
というよりほとんど何もできない。お金を稼ぐ方法も教えられないし、すごい学力やコネクションもない。だけど、上記にあげたことなら、今の自分でもできると思う。
大好きな人に大好きだと伝えるのは、瞬間的には簡単だけど、継続するのは難しい。
だからいつだって意識したいと思う。
以前の記事でも書いたけど、当たり前の毎日は絶対に続かない。
不幸がくるとか、事故が起こるとかではなしに、この世自体が無常なものだから。
高校生の頃に古文でならった方丈記。あの頃はわからなかったけど、今になって本当にそうだなぁと思います。
ゆく河の流れは絶ずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人と栖と、またかくのごとし。(現代語訳:河の流れは絶えることなくどこまでも流れていき、しかもそれは元と同じ水ではない。よどみに浮かぶ泡は一方では消え一方ではでき、長い間留まっているということがない。世の中の人とその住居とも、同じようなものだ。)
無常な世界で生きているからこそ、今自分の周りに存在している人たち、とりわけ自分にとって特別な存在である娘、そして自分が大切に思う人たちのことを、絶対に当たり前だと思わず、毎日愛していきたいと思う。